観光振興に大きく貢献 小山のいちごの里に社会貢献賞

観光農園に設置されているイチゴのオブジェと小黒社長=小山市

 観光農園を運営するいちごの里ファーム(小山市大川島、小黒弘征(おぐろひろゆき)社長)は25日までに、社会性や収益性、成長性などを兼ね備えた企業を表彰する「グレートカンパニーアワード2023」の社会貢献賞を受賞した。小山市の観光振興に大きく貢献したことなどが評価された。

 同アワードは経営コンサルティングの船井総合研究所(大阪市)が主催。今年14回目で、対象の約5300社から7社が大賞などを受賞した。

 いちごの里ファームは約14ヘクタールのイチゴ狩り農園やレストラン、カフェなどを運営する。社会福祉法人を立ち上げ、障害者雇用にも積極的に取り組んでいる。

 農園にはピーク時の2017年、約30万人が来場。新型コロナウイルス下の20年は来園客数が例年の半数以下になったが、その後、プリン専門店やチョコレート店をオープンさせ、新たな収益源を構築した。

 緊急事態宣言で来園者が減った際は、イチゴの廃棄を防ぐため「いちごの里応援パック」を販売。地元で計2万3500キロを売り上げるなど、地域のファンに支えられながら成長を続けている点も評価された。

 小黒社長は「目標にしていた賞が取れてよかった。市外からたくさんの人が訪れるよう挑戦を続け、地元を元気にしたい」と話した。

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