希少なトビカズラ 独特の香り 長尾半島公園で見頃を迎える 長崎・佐世保

幹からぶら下がって濃い紫色の花を咲かせるトビカズラ=佐世保市、長尾半島公園

 国内で4カ所しか自生株が見つかっていない植物「トビカズラ」の花が、長崎県佐世保市鹿子前町の長尾半島公園で見頃を迎えている。5月上旬まで楽しめそう。
 九十九島ビジターセンターによると、中国が原産の常緑ツル性植物。2000年に九十九島のトコイ島で国内2例目の自生が確認され、07年に人工授粉して育てた4株を同公園に植えた。ブドウの房のように幹からぶら下がって濃い紫色の花を咲かせ、独特の香りを漂わせる。
 同センターの職員、山口朗子(あきこ)さんは「この時期にしか見ることができないので、ぜひ足を運んで身近な植物とは異なる花の形や香りを楽しんでほしい」と話している。

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