ジャズでまちに活気を ビッグバンド発足へ、プロが指導し活動 矢板

ビッグバンドの参加募集のチラシを手にする益子さん

 【矢板】上太田、音楽家益子丈(ましこじょう)さん(49)らが、市内を拠点とするジャズのビッグバンド発足へ準備を進めている。子どもから大人まで集め、プロのミュージシャンが指導しながら定期演奏会やイベント参加などの活動を行っていく方向だ。益子さんは「音楽を通じてまちの活性化につなげたい」と意気込みを語る。

 益子さんは音楽講師の仕事と並行し、ベーシストとして宇都宮市内のジャズバーなどで演奏している。昨夏ごろ、うつのみやジュニアジャズオーケストラ出身のピアニスト井口大夢(いぐちだいむ)さん(20)=宇都宮市、ドラマー渡辺奏太(わたなべそうた)さん(21)=同=とビッグバンドの楽しさを伝えようと意気投合し、準備してきた。

 団体名は「WALK ON CLOUDS BIGBAND(ウオーク オン クラウズ ビッグ バンド)」。夢見心地で演奏できたらとの思いを込めた。

 3人をはじめ演奏家9人が団員のレベルに合わせて楽器の奏法や演奏のルールなどを指導する。ジュニア(小学4年~18歳)、ユース(19~25歳)、レギュラー(26歳~)の3部構成で会費制。5月から月3回程度、片岡公民館で練習を重ね、来年2月ごろ、演奏会を開催する構想だ。

 ビッグバンド用の楽器の購入費や運営費に会費や寄付金を充てる。その受け皿とするため団体のNPO法人化を予定する。益子さんは「県北でジャズに触れる環境をつくっていきたい。他の団体とも連携し盛り上げていければ」と話す。

 30日午後1時から末広町の矢板ふるさと支援センターTAKIBIでオリエンテーションを行う。当日参加可。(問)益子さん090.2620.8105。

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