フェラーリF1のレーシングディレクター、メキースがアルファタウリに移籍か

 スクーデリア・フェラーリのレーシングディレクター、ローレン・メキースが、アルファタウリに移籍する予定であると、イタリアメディアが報じている。アルファタウリにおける大規模な人事異動の一環で、メキースはチーム代表フランツ・トストと共に働くことになるという。

 メキースは、アルファタウリの前身、ミナルディ時代の2002年からトロロッソ時代に至るまで10年にわたり、同チームで働いた経験を持つ。トロロッソでチーフエンジニアを務めた後、メキースはFIAでセーフティディレクターやF1副レースディレクターとして働き、2018年にフェラーリに加入した。

2007年F1ハンガリーGP トロロッソのレースエンジニア、ローレン・メキースとセバスチャン・ベッテル

 メキースがフェラーリから離脱するのではないかといううわさは、昨年末からささやかれるようになった。『Gazzetta dello Sport』によると、メキースは、マッティア・ビノットがF1チーム代表のポジションから外れる際に、フェラーリ本社経営陣が、自分を後任に選ばなかったことを不満に思っているという。同誌は、メキースは2023年中、あるいは2024年からアルファタウリに移籍する見通しであると伝えた。

 今年46歳になるメキースが実際にアルファタウリに移籍した場合、現在67歳のフランツ・トスト代表が引退した後の後任候補になるかもしれない。最近、トストはあと3年以上、F1にとどまることはないと示唆したといわれる。

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