26日午前、広島・呉市で「山で異音がする」と住民から通報がありました。土砂崩れなどは確認されていませんが、呉市は周辺に避難指示を出しています。
午前7時過ぎ、呉市 広 塩焼で、「近所の山の中からバキバキと音がして心配」という通報がありました。駆けつけた消防も現地で同じような音を確認したことから、土砂災害の可能性もあるとして、午前10時過ぎに一帯に避難指示を出しました。
消防は、現地をヘリコプターやドローンで調査しましたが、今のところ、土砂崩れなどは確認されていないということです。
住民
「ちょっと怖いですね。どうなるかわからんけど、とりあえず逃げます」
避難指示の対象は147世帯・340人で、「広まちづくりセンター」や近くの小学校に避難所が開設されています。
また、午後には呉市の新原市長も現地を訪れて、対応状況を確認しました。
呉市 新原芳明 市長
「(情報を)聞いてすぐに避難指示を出した。もちろん空振りの可能性もあるので迷ったが、『異音』というのを聞いたときに何かあったら取り返しがつかないので」
現場周辺では、25日朝から26日早朝まで雨が降り、最も近い雨量計は26日朝までの24時間に66ミリを観測していました。
呉市は、上空から撮影した画像の分析をするなどして、国や県と今後の対応を検討することにしています。