「新たなヒバクシャを生み出さないよう…」 チェルノブイリデー 平和公園から訴え

ウクライナにあるチョルノービリ(チェルノブイリ)原子力発電所の事故から26日で37年です。ロシアのウクライナ侵攻が続く中、市民グループが新たなヒバクシャを生み出さないよう訴えました。

広島県被団協 箕牧智之 理事長
「原子力による事故は、1つの国の事故だけではおさまらず、地球規模の被害、あるいは人類存続の危機に発展する」

県原水禁が平和公園で開いた集会には50人が参加しました。チェルノブイリ原発事故は、1986年に発生した史上最悪の原発事故です。ロシアのウクライナ侵攻では、原発が1か月余り、ロシア軍に占拠され、攻撃で一時的に電源の供給が止まるなどしました。また、塹壕を掘ったロシア兵が、大量被ばくした可能性も指摘されました。

アピール文の読み上げ
「核物質であっても軍事的には大きなリスクをもたらすものであることも明らかになった。核と人類は共存できない。新たなヒバクシャをつくらせないためには核絶対否定の道しかない」

参加者たちは、原爆慰霊碑前で座り込みをして脱原発や核廃絶を訴えました。

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