【平塚市議会議員選挙】「平塚YouTuberしん」氏に当選証書 平成生まれ初の市議に 動画で政治を身近に

当選証書を手に意気込む元島氏=平塚市議会議場

 任期満了に伴い、23日に投開票された平塚市議会議員選挙(定数26)で、異色の候補が堂々の3位当選した。「平塚YouTuberしん」という名前で選挙戦に挑んだ元島新氏(26)。動画投稿サイト「ユーチューブ」で地元情報を発信する現役ユーチューバーだ。26日に当選証書を手にして「自分が市議になることで多くの人が政治を身近に感じて議会を見てもらえたら。活動を動画公開して議会の透明性も高めたい」と意気込む。

 元島氏は同市議選で3827票を獲得して3位当選。5月1日からは平成生まれで初の同市議となる。「こんなに票をもらえるとは思わなかった」と感謝する。

 ユーチューブには平塚市に引っ越して1年ほどたった2019年から「平塚YouTuberしん」として月に8本程度、地元の開店・閉店情報やラーメン店などを紹介する動画を発信している。現在、フォロワーは1万500人ほど。

 地元密着型の情報系ユーチューバーとして発信しているうち、市民から「困りごと」を聞くことも多くなり、「こういう人間が議員活動をできる一枠があってもいいのでは」と思うようになった。フォロワーの内訳を見ると、45~54歳が約24%と最も多く、55~64歳も約15%で、若年層よりも「選挙に行く世代」の割合が高かったことも背中を押したという。

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