国登録の文化財が1棟貸し古民家ホテルに 福井県の「西津湊ふるかわ」4月29日オープン

国の登録有形文化財に登録された江戸時代の建物をリノベーションした「西津湊ふるかわ」=4月22日、福井県小浜市湊

 福井県小浜市の第三セクター「まちづくり小浜」が市内に整備している1棟貸し古民家ホテル「小浜町家ステイ」8棟目となる「西津湊ふるかわ」が4月29日、同市湊にオープンする。

 西津地区の町屋ステイでは、2021年開業した「西津湊かさまつ」に続き2カ所目。町屋ステイでは初となる国の登録有形文化財の歴史的建物に泊まることができる。

 建物は北前船の船頭をしていた古川屋惣兵衛の居宅で1865(慶応元)年ごろに建てられた。同社が建物を買い取り改修、基本的間取りは変えず、漆塗りの大黒柱や梁(はり)はそのまま活用した。

 木造2階建て。延べ床面積は約200平方メートル。総事業費は6252万円。1階には掘りごたつのダイニングテーブルとキッチン、風呂、2階ラウンジにはテレビも視聴できる大型プロジェクターを用意した。1、2階ともベッド、トイレを配備し、2~3世代での利用も想定している。

⇒築230年の古民家リノベ施設に新フレンチレストラン、福井県おおい町に4月オープン

 定員6人(ベッド4台、布団2組)。利用人数、時期により変動するが2人利用時で3万5200円より。公式ホームページより予約できる。問い合わせはまちづくり小浜=電話0770(56)3366。

© 株式会社福井新聞社