ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート 28日グランドオープン プール、テラスなど増改築

テープカットでリニューアルオープンを祝う吉田社長(中央)ら=長崎市、ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート

 リニューアル中だった長崎市稲佐山中腹の高級リゾートホテル「ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート」(秋月町)が28日、グランドオープンする。建築家の隈研吾氏が設計したプールやテラスなどを増改築した。26日に現地で竣(しゅん)工祝賀会があり、運営するメモリードの吉田昌敬社長らがテープカットして祝った。
 目玉となるインフィニティプール(20メートル)は外縁を工夫し、長崎港とつながっているような視界を演出。ジムやサウナを完備したクラブラウンジも新設した。タワースイート(離れ、6室)は、テラスを増築し部屋から港を望む眺望の魅力をさらにアップ。九州の旬の食材をお好みで味わえるレストラン「九州創作 千山万水」も設けた。
 祝賀会で吉田社長は「コンセプトは長崎を世界に誇れるリゾートにしよう。ここにしかない旅の目的地となるホテルになろうとやってきた」とあいさつした。

◎海と町の一体感象徴 設計の隈氏インタビュー

「長崎の湾を全身で楽しんでほしい」と語る隈氏

 2009年のオープンからガーデンテラス長崎ホテル&リゾートを設計してきた建築家の隈研吾氏に、グランドオープンの感想や建築コンセプトを聞いた。
 -完成した感想を。
 今まで造ってきた本館やヴィラ、レストランは、ある意味で建築の箱だった。今回は一つの庭を造った。庭の真ん中にプールがあって、それを媒介にして海と建物全体がつながる。ついに一番の要ができた。非常に感慨深いものがある。
 -こだわった部分は。
 インフィニティプール。外縁部が景観に溶け込み、海に飛び込んでいるような感じが味わえる。冬は少し水温を上げて1年中泳げる。
 -お客さんにどう感じてほしい。
 長崎の湾の風景は日本でここにしかない。唯一のすてきなものを全身で楽しんでほしい。おすすめの夜景スポットでもある。
 -現在の長崎の街並みをどう思う。
 県美術館で最初にプロジェクトをやった時に比べると、違う町になったぐらい変わった。今勢いがあると感じている。長崎の魅力は海と町の一体感。この庭は、それを象徴するようなデザインになっている。ここに来て長崎を感じて、疲れを癒やしてほしい。

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