長崎県が日本遺産「国境の島」多言語パンフレットを作成 外国人旅行者の視点で魅力を紹介

訪日外国人の視点を盛り込んだ多言語パンフレット

 長崎県は、日本遺産「国境の島 壱岐・対馬・五島~古代からの架け橋~」の多言語パンフレットを作成した。英語を母国語とする「ネーティブライター」らの取材・執筆で、歴史や伝統行事などの特徴や魅力を訪日外国人旅行者の視点から書き起こしている。
 B5判、37ページ。壱岐市の原の辻󠄀遺跡や対馬市の対馬博物館、五島市の大宝寺、新上五島町の遣唐使跡など遺産を構成する3市1町の風習や歴史など28項目を掲載。写真もふんだんに使い、英語と日本語で説明している。
 パンフレットは、観光庁の「地域観光資源の多言語整備支援事業」により作成した。ライターが昨年7~8月、県や地元担当者らと現地を訪問して取材し執筆や編集に取り組んだ。文法や表現が正確で英語圏の人にも伝わりやすく、日本人の視点では気付かない疑問などを盛り込んだ。
 県文化観光国際部文化振興・世界遺産課は「外国人が関心を持つ部分も分かり、勉強になる。ガイドの研修などにも活用できれば」とPRしている。
 パンフレットは空港や県内のフェリーターミナルなどに順次設置予定。海外向け観光情報サイト「ディスカバーナガサキ」内(https://www.discover-nagasaki.com/en/pamphlet)でも無料で閲覧できる。同課(電095.895.2762)。

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