絶滅危惧種「スナメリ」の死骸 長崎・大村湾で見つかる

大村湾で見つかったスナメリの死骸=時津町(発見者提供)

 長崎県西彼時津町久留里郷の大村湾で25日、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている小型イルカ「スナメリ」の赤ちゃんの死骸が見つかった。
 同日午前7時半ごろ、散歩中だった同町日並郷の野﨑光さん(72)が岸に打ち上げられた死骸を見つけた。連絡を受けた長崎大水産学部海棲哺乳類研究室が引き取った。
 同研究室によると、体長約70センチの雄で、生まれて間もない個体とみられる。研究のため今後解剖し、死因や異常がなかったかなどを調べる。大村湾には約300頭のスナメリが生息するとされ、現在は出産期に当たるという。
 発見した野﨑さんは「初めはマグロかと思った。スナメリを見てみたいと思っていたが、まさかこんな形で目にするとは」と驚きを口にした。

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