「ウイルス消滅したわけではない」が…新型コロナ「5類」へ 川勝静岡県知事「相談体制、重症者向け病床は継続」

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけについて、国は5月8日から「5類」に変更することを正式に決定しました。これによって静岡県内でも新型コロナへの対応が変わることになります。

厚生労働省の専門部会では、全国的に感染者は増加傾向にあるものの、病床の使用率が低いことから、政府の方針通り、5月8日から新型コロナを「5類」に変更することを了承しました。

<静岡県 川勝平太知事>

「当面は相談体制、重症者向けの病床の確保は継続するので、県民の皆様におかれましてはご安心いただければと存じます」

静岡県は新型コロナの5類移行に伴い、これまで適切な感染症対策を講じている飲食店や宿泊施設の「ふじのくに安全・安心認証制度」を廃止すると発表しました。また、感染状況を示す国の評価レベルは廃止となりますが、県独自の評価レベルの発信は継続するとしています。

4月27日、静岡県内で新たに確認された新型コロナの感染者は232人。感染状況は落ち着いているようにみえます。ただ、静岡市は新型コロナが5類に移行された後も、感染対策は継続するよう呼びかけました。

<静岡市 新型コロナウイルス感染症対策課 降矢雄貴課長>

「ウイルス自体が消滅したわけでない。5類以降後も適切な感染防止対策をしてほしい」

静岡市では新型コロナが5類に移行される5月8日から、高齢者などを対象にワクチン接種を実施するため、新たに集団接種会場を設ける方針です。

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