「昔は手抜きのイメージだったけど…」手軽+簡単!効率重視の“タイパ飯”ってなんだ?

みなさんは“タイパ”という言葉をご存知ですか。これは「タイムパフォーマンス」の略で、かけた時間に対する効果のことをいいます。最近、さまざまな場面で“タイパ”が意識されていますが、その中でも食事にまつわる“タイパ飯”がいま、注目されています。

テーブルに並ぶ3つのラーメン。実は、静岡県内で有名なラーメン店の冷凍食品なんです。

<山本太朗記者>

「では、さっそく食べてみたいと思います。冷凍食品とは思えないほど、麺とスープがしっかりしていて、とてもおいしいです」

冷凍食品がいま、“タイパ飯”として注目されています。静岡市駿河区にある冷凍食品専門店。約900種類もの商品を取り揃えていて、とてもバラエティに富んでいます。

<山本太朗記者>

「最近の冷凍食品ですが、ピザやパスタはもちろんのこと、オムライスも冷凍食品になっているんです」

コロナ禍によって外食が減り、家での食事を充実させる動きに合わせ、オムライスやラーメンなどの有名店が冷凍食品の販売に力を入れるように。自宅でその味を簡単な調理で食べることができます。“タイパ”を意識した商品は、ほかにも。

<KOマートFROZEN草薙店 久保田智良店長>

「冷凍うどんですが、つゆが冷凍した状態で下に入っているので、そのまま鍋に入れるだけで、簡単に食べられる。手軽に調理できるので、割と買う人が多い」

うどんやパエリアなど、具材も一緒に冷凍されている商品が増えていて、味がよい上に具材を切るなどの料理時間が短縮されていて、いわゆる“タイムパフォーマンス”は抜群です。

<買い物客>

「昔は手抜きというイメージだったけど、最近は冷凍でしか食べられない遠い店の物もあったりする」

Q.時短については?

「それは、結構感じる。例えば、チンであれば合間に(他の作業が)できたりする」

<KOマートFROZEN草薙店 久保田智良店長>

「主婦が普段料理を作る中で、どこか一日楽をしたい、簡単に済ませたい時に、それでもおいしい物をという形で冷凍食品を利用して欲しい」

若い世代を中心に広がる“タイパ”への意識。東京のマーケティング会社が2023年1月に実施したアンケートでは、“タイパ”について半数以上が「意識する」「どちらかと言うと意識する」と回答。また、「“タイパ”を意識するところは?」と聞くと「食事・料理」と回答した人が一番多くなっています。

“タイパ”を追求した食べ物にはこんな形も。静岡市内にあるサンドイッチ専門店は、自家製の食パンと「野菜ソムリエ」の店主が厳選したフルーツサンドが人気です。こちらで実現した“タイパ”は、店舗の立地です。

<山本太朗記者>

「改札を出てから店までの時間を実際に計ってみたいと思います。よーい、スタート…ここまでに掛かった時間は、8秒でした」

店舗は静岡鉄道の草薙駅を降りてすぐの元々銀行のATMがあった場所にあります。通勤通学などで電車を利用する人たちがふらっと立ち寄り、購入することができます。

<SUNRISE 大村憲夫代表>

「欲しい商品がわざわざ店に行ってなかった時とか、(店の)中に入って、確認しなくても、外から見て、気になる物があれば入って買ってもらえるので、時間的なパフォーマンスはよいと思う」

通学で電車を利用している高校生もこの店の“タイパ”に満足しています。

<高校生>

「通学時に気軽に立ち寄ることができるし、いい店なので、通学時も楽しい気持ちになる」

「部活動も始まって、食欲が男なので莫大になるので、こういう店があるとよいなと思う」

「タイパ飯」は日々の生活にちょっとしたゆとりを与えるヒントになるかもしれんません。

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