平安時代に活躍した坂田金時の資料集約 箱根・強羅に「金太郎館」28日開館 浮世絵や絵本300点展示

貴重な資料とともに遊び心のある施設が並ぶ箱根の金太郎館と住宅正人館長=箱根町強羅

 足柄山で生誕し、平安時代の武将として活躍したとされる金太郎(坂田金時)にまつわる資料などを展示した「箱根の金太郎館」が28日、神奈川県箱根町強羅に開館する。体験型の展示を取り入れるなど工夫を凝らしており、館長の住宅(すみたく)正人さん(59)は「昭和の時代が感じられ、懐かしさと同時に刺激的でもある施設」と来館を呼びかけている。

 2階建てのアパートを改装した同館は、まさかりのモニュメントが目印。約50平方メートルの回廊内に浮世絵や絵本など300点の資料が所狭しと並ぶ。住宅館長は「いわゆる圧縮陳列。展示できなかった資料がまだ160点ほどあるので、随時更新していきますよ」と力を込める。

 館内では写真や動画の撮影が可能。開館時間は午前10時~午後5時。火、水曜日休館(祝日や連休は除く)。入館料は大人500円、小中学生400円、5歳以上100円。

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