GW中、交通取り締まりを強化 福井県警が過去の期間中の事故分析、正午から夕方にかけて多く

 福井県警は4月27日、過去のゴールデンウイーク(GW)期間中の交通事故分析結果を発表した。新型コロナウイルスで交通量が大幅に減った2020年以降、人身事故は2年連続で増加。今年も前年以上の交通量が予想されることから、取り締まりを強化するなど警戒を強めている。

 GW期間中の人身事故は19年に27件発生し、コロナ禍に見舞われた20年は15件に減少したが、県外往来自粛などの行動制限があった21年と22年はそれぞれ20件、24件に増加した。

⇒ゴールデンウィーク中、高速道路の渋滞予測

 交通量が増える正午から夕方にかけての事故が多く、重傷・死亡につながる割合が高いオートバイが絡む事故も増加する。昨年は南越前町で死亡事故が起きており、県警はツーリングのライダーに安全運転やプロテクターの使用を啓発し、自転車利用者にもヘルメット着用を呼びかける。

 期間中、幹線道路を重点に速度違反やシートベルトの非着用など、重大事故に直結する違反を取り締まる。県警交通部の大森康亙管理官は「集中力や判断力が低下しないよう休憩を取るなど安全運転に努めてほしい」と話している。

© 株式会社福井新聞社