サーフィン施設本格稼働 茨城・境町 愛好家らの移住期待

ゲストサーファーによるデモンストレーションが行われ、訪れた人を楽しませた=境町西泉田

本格的なサーフィンの体験ができる施設として、茨城県境町が整備を進めてきた「S-wave(エスウェーブ)」(同町西泉田)が28日、グランドオープンした。町関係者が見守る中、ゲストサーファー2人がボードを使って人工的に作られた波に乗り、鋭く優雅なターンを繰り返してみせた。

人工サーフィン施設はプール(幅9メートル、長さ20メートル)、シャワールーム、VIPルームなどを備える。波の大きさや水圧の調整が可能で、初心者からプロまで幅広い利用が可能。首都圏からの誘客、サーフィン愛好家などの移住定住にも期待が集まる。総事業費は約3億4790万円。うち約2億5701万円は国の補助金、4346万円は企業版ふるさと納税などを活用した。施設運営会社は町に年間の施設利用料約400万円を支払う。

橋本正裕町長は式典で「東京や神奈川から来てもらい、まずは境町を知ってもらいたい。ここでサーフィンを好きになった子どもたちが大洗やホノルルでサーフィンをするようになるといい」とあいさつし、期待を込めた。

同施設は1月4日にプレオープンし、土日祝日だけ営業していた。グランドオープン後は、営業日を平日にまで拡大する。29日~5月7日は毎日営業。同8日以降は週5日間営業となる。

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