タンザニア発の現代アート、色鮮やかに 横浜でティンガティンガ原画展 

主催する島岡強さん(右)と妻の由美子さん=ギャルリーパリ

 タンザニアで生まれた現代アートを展示する「ティンガティンガ原画展」が、ギャルリーパリ(横浜市中区)で開かれている。7日まで、入場無料。

 1960年代に誕生したティンガティンガは、建築用のペンキ6色で動植物や自然風景、人々の暮らしなどを下描きせずに一気に仕上げるのが特徴。現在、約100人のアーティストが活動する。会場には、約40人の画家が「架け橋」をテーマにアフリカの動物や自然などを鮮やかに描いた約150点を展示。アフリカの衣料雑貨やコーヒーなども並ぶ。

 主催するアフリカ製品輸入販売会社会長で、現地で暮らす島岡強さん(59)と妻の由美子さん(61)は、17年ほど前から日本で展覧会を開き、彼らを支援してきた。「貧困や紛争など暗い話題で語られることが多いアフリカだが、それはごく一部。カラフルでエネルギッシュな作品を通して豊かな文化を知るきっかけにしてもらえれば」と話す。

 作品は販売も行う。来日中の画家による公開制作のほか、3~5日はギャラリー前の野外でチャリティー販売、4日はトークイベントを行う。問い合わせは同ギャラリー電話045(664)3917。

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