福井県立恐竜博物館リニューアルオープン日決定、全体事業費は93億円超…6月から予約受け付け開始

リニューアルオープンに向け、福井県立恐竜博物館でお目見えしている銀色の卵形ドーム(右)=4月27日、(福井県勝山市村岡町黒原から日本空撮・小型無人機ドローンで撮影)

 大規模な増改築工事で休館中の福井県立恐竜博物館(勝山市)のリニューアルオープン日が7月14日に決まった。入館に必要な予約は6月1日から受け付ける。実物大の恐竜を映し出す巨大スクリーンや恐竜の皮膚痕が残る「ミイラ化石」などが目玉。杉本達治知事が28日の定例記者会見で発表し、「北陸新幹線県内開業後、発信力を高めて年間140万人の入館者数を目指す」と強調した。

 リニューアルでは3階建ての増築棟を整備。銀色の卵形ドーム「小タマゴ」内には、高さ9メートル、幅16メートルの大型スクリーンを3面備え、大迫力の恐竜映像が楽しめる。冬は実施していなかった化石発掘などが一年中できる恐竜研究体験教室を設ける。

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 既存棟も常設展示室の全身骨格標本を従来の44体から50体に増やす。世界的にも珍しい全身の皮膚痕がほぼ残った草食恐竜ブラキロフォサウルスのミイラ化石が加わる。増改築の全体事業費は93億9千万円。

 杉本知事は、リニューアルオープン日を7月14日としたことについて「2000年に恐竜博物館が開館した日に合わせたかった」と説明。記念セレモニーを開く予定で、同22日から8月20日までは記念イベントの恐竜ライブショーを行う。

 同博物館の過去最多の年間入館者数は2018年度の約93万8千人で、リニューアル後はその約1.5倍を目指す。杉本知事は「オールシーズン体験が可能な博物館にフルモデルチェンジする。エンターテインメント性も高めたので、全国から訪れてほしい」と期待した。

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 観覧券は日時指定の事前購入制を導入し、6月1日から販売する。時間帯などは改めて公表する。

 常設展の観覧料は一般が千円、高校・大学生800円、小中学生と70歳以上が各500円。野外恐竜博物館は一般1300円、高校・大学生1100円、小中学生と70歳以上が各650円となる。

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