ユース監督「夢広がる」 独クラブと提携 J2水戸 サポーターも歓迎一色

今年の開幕戦で声援を送るJ2水戸のサポーター。ハノーバーと業務提携で期待が膨らむ=ケーズデンキスタジアム水戸

サッカー・Jリーグ2部(J2)の水戸ホーリーホックがドイツ2部のハノーバーと育成業務提携を結ぶことが決まり、水戸のアカデミー関係者やサポーターからは28日、「夢が広がる」「クラブが大きくなる上で必要なこと」など喜びや期待の声が上がった。

水戸が欧州リーグと業務提携を結ぶのは初めて。トップチーム選手の移籍のほか、アカデミーからトップまで、指導者の研修に加え、若手選手の短期留学の機会が設けられる。ユースの冨田大介監督は「選手にとって個人の成長だけでなく、トップチームへの移籍など夢が広がる提携」と期待を寄せる。

アカデミーディレクターの上園和明さん(41)は「コーチ陣をはじめとしたスタッフの研修もあり、クラブ全体のレベルアップにもつながる提携。うれしいばかり」と笑顔を見せる。

海外へのキャリアパスが構築されることは、アカデミー生や若手選手にとって魅力的で、経営面の波及効果も期待される。

ユース選手の吉井拓真さん(17)は「(提携は)びっくりした。さまざまな機会をいただけると思うと、練習のモチベーションにつながる」と話す。

水戸の小島耕社長は「海外へJ2から挑戦できる機会があることで、優秀な選手が集まる」と経営面のメリットを挙げた。

サポーターらも歓迎一色だ。さいたま市、学校職員、榎戸俊太さん(23)は「海外進出は、クラブが大きくなる上で必要なこと」と語り、「若手が海外のレベルに触れて、上を目指していくための第一歩になれば」と若手選手の成長に期待した。

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