「電柱の作業員が熱中症で動けない」京都初の合同救助訓練 消防と関電

ロープを使って電柱から人形を下ろす消防隊員ら(福知山市長田野町・長田野変電所)

 福知山市消防本部と関西電力送配電は25日、電柱に上った作業員が熱中症で動けなくなった場面を想定した京都府内初の合同救助訓練を同市長田野町の長田野変電所で実施し、救助手順を確認した。

 訓練は高所作業車が入れない狭い場所を想定。電柱上の作業員が動けなくなったとの連絡を受けた福知山配電営業所が送電を止め、別の作業員が検電器で電流が流れていないことを確認。その後、消防隊員が手際よく人形にロープをまき付け、地上に下ろした。

 訓練に参加した同営業所の永井健聖さん(24)は「救助活動の一連の流れが分かった。事故時は消防隊員と連携したい」と話していた。

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