計測飛距離120ydは「切ない」が… 渋野日向子バーディフィニッシュで予選通過へ

笑顔も見られた一日(撮影/村上航)

◇JMイーグルLA選手権 presented by プラストプロ 2日目(28日)◇ウィルシャーCC (カリフォルニア州)◇6258yd(パー71)

1アンダー33位から出た渋野日向子は「72」で回り、通算イーブンパーで予選通過を確実にした。この日の18ホールを振り返ると、「ショットがボロボロで、すごくしんどかった」という一言に尽きる。

「ショットが曲げ散らかしている」と左右にぶれ、フェアウェイキープ率は8/14(57.14%)。ドライビングディスタンスは190ydだった。パーオン率は9/18(50%)と低迷したが、アプローチとパッティングで粘った。1番からティショットを右のラフに入れ、バンカーから寄せてパー発進。3ホールでバンカーからパーを拾い、サンドセーブ率は3/3をマークした。

左右に散るミスで苦戦した(撮影/村上航)

平均飛距離の計測ホール6番(パー4)は、1Wショットが左の木に当たってラフに着弾。レイアップして3オン2パットのボギー先行に加え、「ディスタンス120ydって書いてあった。切ない」と寂しい数字に肩を落とした。

後半に入ってもグリーンを捉えられず、11番はショートして2つ目のボギーを喫した。終盤に入って通算1オーバーと予選通過が危ぶまれる中、「デカかった」と流れを変えたのは17番。3打目のアプローチで約2mに乗せてパーを拾ってほっと一息。「パーでも微妙だし、バーディを獲るしかないと思った」と迎えた最終ホールで「きょうイチ」のショットが出た。

ショットは「ボロボロ」(撮影/村上航)

縦長グリーンのパー3は右奥にピンが切られた難関ホール。6Iでのティショットをショートサイドに乗せた。「入ったかなと思ったら、くるっと入った」と見つめたボールはカップの右側から回って消えた。バーディフィニッシュで通算イーブンパーに戻し、予選カットラインの上に出た。

「ショットが悪い分、ほかで頑張らないといけないと分かっている。けっこうしんどかったけど、良かったです」と笑顔で決勝ラウンドを迎えられそうだ。(カリフォルニア州ロサンゼルス/谷口愛純)

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