東長崎営業所を開所 県営バス 長崎バスから引き継ぎ

テープカットして開所を祝う関係者=長崎市平間町、東長崎営業所

 長崎県交通局(長崎市、県営バス)は5月1日、東長崎地区の営業所を現在の矢上営業所(田中町)から、長崎自動車(同市、長崎バス)の東長崎営業所(平間町)に移転する。
 県営バスと長崎バスは、人口減と新型コロナ禍による利用者減少を背景に、昨年度から市内3地区での共同運行を開始。東長崎地区は県営バスに一本化し、長崎バスが廃止した東長崎営業所の一部を、昨年10月から乗り継ぎ拠点として活用している。
 県営バスの矢上営業所の建物が老朽化していることから、定期券販売や路線バス拠点の機能も東長崎営業所に移す。当面は長崎バスから借用し運営するが、本年度中に財源を確保し購入する方針。
 28日に新営業所で開所式があり、関係者約50人が出席。太田彰幸県交通局長は「地域に根差し、愛される営業所を目指す」、長崎バスの森田誠社長は「(共同運行事業者間での)営業所引き継ぎは全国でもまれな事例。持続可能な交通体系構築の象徴となる」とそれぞれ述べた。
 東長崎営業所は敷地面積約6500平方メートル。2階建ての建物や給油所、整備場、洗車場を備える。


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