低山だけど気を付けて 古賀志山で安全登山呼びかけ 宇都宮中央署

山岳遭難に注意して登るよう登山者に呼びかける署員ら

 【宇都宮】登山客が増える春の行楽期に合わせて山岳遭難を防止しようと、宇都宮中央署は25日、福岡町の市森林公園駐車場で、古賀志山を訪れた登山客に安全な登山を呼びかけた。

 同署によると、2018~22年の5年間に古賀志山で発生した山岳遭難は38件で、5人が死亡し、16人が重傷を負った。22年は11件発生し、1人が死亡、8人が負傷。滑落や転倒が多かったという。遭難者の多くが65歳以上だった。

 この日は、午前8時から署員6人が広報活動を実施。古賀志山で起きた遭難事故の傾向やオンライン登山届受理システム「コンパス」の利用方法などが書かれたチラシを登山者に配り、「低山だけど気を付けて」などと注意を促した。

 同署の佐藤吉夫(さとうよしお)地域管理官(58)は「万が一、遭難した時を見据えた準備をし、登山届を出して楽しんでほしい」と話した。

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