子育てアプリ配信 負担軽減へ電子化 水戸市 母子手帳や預かり予約

「みとっこ子育て応援アプリ」のホーム画面。子どもの成長や健診結果を記録する「電子母子手帳」機能などがある

妊娠中の人や乳幼児の保護者に向けた、水戸市のスマートフォンとタブレット用子育て支援アプリ「みとっこ子育て応援アプリ」の配信が始まった。子どもの成長や健診結果を記録する「電子母子手帳」機能のほか、市営施設での子どもの一時預かりの予約などもできる。市子育て支援課は「子育て世帯の負担を少しでも軽減できれば」とダウンロードを促している。

アプリは母子手帳を電子化し、子育ての記録をはじめ、一時保育や子育て教室の予約、子育て情報が通知される。ダウンロードは無料。子育てコンテンツを開発するミラボ(東京)と県、市が共同で開発した。同課に寄せられた育児相談やアンケートの結果から、乳幼児の子育て世代のニーズを吸い上げ、必要最低限の機能を搭載した。

アプリの機能のうち、「離乳食記録」は乳幼児の月齢や年齢に合わせてお薦めの食材を表示し、食べたものの好みが記録できる。

「メール配信・プッシュ通知機能」では、乳幼児一人一人の成長に応じて必要な情報を配信。法に定められた健診や、市独自の歯科健診の時期が近づくと、従来の郵送と併せて、アプリのプッシュ通知またはメールでもお知らせが届く。

シェア機能も搭載し、アプリのユーザーが登録したサブ会員は、受け取った招待メールから、ユーザーが書き込んだ一部の情報を閲覧できる。祖父母など保護者以外の家族も子どもの成長記録などが確認できる。

同課の担当者は「(一時預かり保育のオンライン予約など)忙しい子育て世代の手間をワンステップでも省略して、少しでも育児が楽になれば」と話している。

アップストアとグーグルプレイからダウンロード。ブラウザ版もあり、市ホームページからダウンロードできる。

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