大学生、岩手県内に内定した割合41% 過去10年で最低

 

 岩手労働局は28日、今春卒業した県内大学生の就職内定状況(最終)を公表し、県内に内定した割合は41.0%(前年同期比3.9ポイント減)だった。新型コロナウイルス禍以降、県内志向が高まっていたが、最近10年では最低となった。同局は往来制限がなくなり、県外での就職活動が活発になったためとみている。

 大学からの報告を基にまとめた。就職希望1985人(同1.5%減)に対し内定1869人(同1.6%減)。うち県内就職は767人(同10.1%減)だった。全体の内定率は94.2%(同0.1ポイント減)。

 県内の割合は、2009年度の調査開始以来3番目に低い。コロナ禍では行動制限や感染リスクの低さで県内志向が高く、22年3月卒は44.9%だった。最低は10年3月卒33.5%。

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