偕楽園好文亭の内庭、特別公開始まる 来園者、心和ませる 水戸

特別公開された内庭の散策を楽しむ来園者=水戸市常磐町

水戸市常磐町の偕楽園好文亭で内庭の特別公開が始まった。ゴールデンウイーク初日の29日は好天に恵まれ、茨城県内外から家族連れをはじめ、幅広い世代の人が訪れた。千波湖など周りの景観を生かす「借景」を取り入れた庭の美しさに、来園者も心を和ませた。30日まで。

庭は水戸藩9代藩主、徳川斉昭が自ら設計した。好文亭は1945年の水戸空襲で焼失したが、58年に庭とともに復元された。特別公開では、斉昭とともに主要な客人らも踏んだとされる飛び石の上を歩くこともできる。

好文亭に入館(有料)する人を対象に、庭のこだわりや歴史の解説付きガイドツアー(好文亭料金所前で先着20人程度)も実施。ツアーは1日4回で1回当たり約20分。庭の解説を務める県水戸土木事務所の伊能正人主任は「内庭からしか見ることのできない景色を味わってほしい」と呼びかけている。

特別公開された内庭の散策を楽しむ来園者=水戸市常磐町

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