名匠設計のコースを警戒 6位浮上の藤田さいき「頭を使う」

「69」で6位に浮上した藤田さいき(撮影/松本朝子)

◇国内女子◇パナソニックオープンレディース 2日目(29日)◇浜野GC(千葉)◇6656yd(パー72)

23位から出た藤田さいきが5バーディ、2ボギー「69」で回り、通算4アンダー6位に浮上して最終日を迎える。

前半の2、3番で連続バーディを奪うと、後半は12番(パー5)で20ydの3打目を「OK」の距離に寄せ、13番(パー3)で3m、14番では1mのパットを確実に沈めて3連続バーディでスコアを伸ばした。

上位には藤田をはじめ、首位の穴井詩、3位の木戸愛といった30代プロも目立つが「こういう天気と条件だとそうなりますよね。風も強いですし、経験が大切になってくると思います。ここ、井上誠一さんの設計ですよね?」

井上誠一氏設計のコースを警戒した(撮影/松本朝子)

今週の会場である浜野GCは、今季、藤田が5位に入った「ヤマハレディース」の舞台である葛城GC(静岡)や、「資生堂レディス」が行われる戸塚CC(神奈川)、長年男子ツアーのシーズン最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」が行われる東京よみうりCC(東京)などの名門コースを手掛けた名匠・井上誠一氏の設計だ。

その土地が持つ本来の地形を最大限生かした設計が特徴で、バンカーや池などの“わな”が巧みに配置された18ホールでは、あらゆる種類のショットが要求されると言われる。藤田は、浜野GCについて「見た目と違って難しい。葛城とはまた違う。見た目は広く見えるけど、(2打目地点に)行ってみたら『あ、難しいな。頭を使うな』と感じる」。今週は風も強く吹いており、高い戦略性が求められるコースをいっそう警戒した。

「ここ最近の調子を考えたら今回はいい出来」と充実の予選ラウンドを振り返り、「大変な天気になりそうなので、とりあえず体をケアします」。荒天予報の最終日を見据えた。(千葉県市原市/内山孝志朗)

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