「ランドセル似合ってる?」 「土屋鞄」が長崎に出張店

ランドセルを選ぶ親子連れ=出島メッセ長崎

 老舗ランドセルメーカー「土屋鞄製造所」(東京)が29日、長崎市尾上町の出島メッセ長崎で出張店舗を開いた。親子連れ約500組が、来春の入学シーズンに向け、通学の“相棒”を選んだ。
 同社は1965年創業。東京、長野の三つの工房に約200人の職人を抱え、手仕事にこだわった高品質なランドセルを生産。累計90万個以上を販売し、創業者の土屋國男氏は「現代の名工」に選ばれた。
 全国31会場で予約制の出張店舗を順次開き、長崎会場には約50種類のランドセルが並んだ。来場者は、子どもに背負わせて大きさや重さを確認したり、写真を撮ったりして念入りに吟味。会場で早速注文する親子もいた。長女を連れて訪れた西彼長与町高田郷の太田真弓さんは「本人は色ばかり目が行くようだけど、素材や重量などを見ながらじっくり検討したい」と話した。
 同社によると、ランドセルの購買時期は年々早まる傾向で、ここ数年はゴールデンウイークが最初のピーク。多様化やジェンダーレスが進み、性別による色のイメージも変わりつつある。

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