「岩田さんが完璧すぎた」星野陸也も蝉川泰果もチャンピオンに脱帽

星野陸也の次戦はベルギーでの欧州ツアーとなる予定(撮影/中野義昌)

◇国内男子◇中日クラウンズ 最終日(30日)◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知県)◇6557yd(パー70)

単独首位から今季初優勝を狙った星野陸也は「69」と伸ばしきれず、岩田寛に3打及ばぬ通算12アンダー2位となった。

同じ最終組で岩田が2連続、蝉川泰果が4連続でバーディ発進した一方で序盤から苦しんだ。1番は65ydほどのウェッジショットが強く入ってカラーまで転がった。獲りたいロングホールの2番もバンカーに入れたティショットが目玉となり、パーを拾うのがやっと。

「アイアンが全くダメでした。突っかかってしまうというか、(フェアウェイでも)どうやって打つんだろう、みたいな」。前日の夕方から朝にかけて降り続いた雨の影響で一気にウェットになったコースコンディションへの対応に時間を要した。

何より、「岩田さんが完璧すぎました」。パットの名手にグリーン上で勝負強さを見せつけられ、17番(パー3)ではバンカーから土手でワンクッションを入れて寄せるパーセーブに「神業レベル」とうなるしかなかった。

後半に伸ばしきれなかった(撮影/中野義昌)

勢いよく飛び出した蝉川も最初の4連続の後はパーが並び、次のバーディは後半12番だった。その12番は「バーディを狙いに行った」と勝負をかけたホール。残り125ydから50度のウェッジで50㎝に絡め、スイッチが入りかける雰囲気もあったという。それだけに、「13番で決めきれなかったのがすごく痛い」。直後に3.5mのチャンスを逃したことを悔やんだ。

東北福祉大の先輩でもある岩田とは初めての同組だった。「スキがなかったですね。パッティングもショットもアプローチも全て完成されているなと思った。自分も全てのレベルを上げて。岩田さんみたいなスタイルのプレーヤーを目指したい」。11アンダー3位に食い込んだ初めての和合で収穫と課題を得た。(愛知県東郷町/亀山泰宏)

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