イートインでは油揚げや焼き鯖ずし…戸越銀座商店街に福井県坂井市のアンテナショップ 高橋愛さんが愛称「キネノ」発表

初日から大勢の買い物客でにぎわった坂井市のアンテナショップ。高橋愛さんが愛称を発表した=4月28日、東京都品川区の戸越銀座商店街

 福井県坂井市は4月28日、県内市町で唯一となる東京都内のアンテナショップを品川区の戸越銀座商店街に再オープンさせた。下町情緒が残る商店街として平日でも1万人の人通りがある人気エリアで、2024年春の北陸新幹線県内開業を控え観光の魅力を発信する。

 同商店街は都内最長級の1.3キロに約400店舗が軒を連ねる。品川区と坂井市がともに港で栄えた地域として連携していた縁で、これまでもアンテナショップを設置していた。管理費用などの問題で昨年2月にいったん閉店したものの新幹線開業を前に、約300メートル離れた大通り沿いのビル1階に再オープンさせた。

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 旧店舗の2.5倍に当たる広さ62平方メートルで、タケノコなど旬の野菜や三国港で水揚げされた甘エビなど、自慢の味覚を約300品目販売する。新設のイートインコーナーでは油揚げや焼き鯖ずしを提供する。店舗スタッフは研修を受け「坂井市コンシェルジュ」として旅行プランなどを提案する。

 記念式典では市の「エキサイト大使」に就任した女優でモデルの高橋愛さんが、品川区民らから募集した店舗の愛称「KINENO(キネノ)」を発表。アートディレクターの戸田正寿さんが、坂井や品川の「S」の字をモチーフにしたロゴマークをお披露目した。

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