「対話重視の市政をつくりたい」長崎・宮島新佐世保市長が初登庁 

職員に迎えられ初登庁する宮島市長=佐世保市役所

 長崎県佐世保市の宮島大典新市長が1日、初登庁した。就任会見では「対話を重視した市政をつくりたい」と語り、“宮島カラー”を出した市政運営に努める考えを示した。
 宮島市長は午前8時40分ごろ庁舎入り。市民や職員に拍手で迎えられ、花束を受け取った後、「政治家生活32年で32代目の市長に就任し、縁を感じる。市のさらなる発展のため粉骨砕身頑張っていく」と誓った。
 就任式では幹部職員を前に訓示。「市民目線で行政運営をしてほしい。ワンチームとして佐世保をよくするために力を貸してほしい」と協力を求めた。
 午後からは市長として初めての記者会見に臨んだ。若者定着や子育て支援の充実など「思い切った政策」で人口減対策に取り組む決意を示し「やるべきことはスピード感を持って、宮島ならではの市政をつくりたい」と述べた。
 同市は県内13市の中で唯一、核兵器廃絶を呼びかける日本非核宣言自治体協議会に入っていない。加盟の意思については「未定。現状と理想を十分に勘案しながら考えていきたい」と述べるにとどめた。移転検討が進む九十九島動植物園(森きらら)については「しっかりと検証していきたい。オンリーワンの施設となるよう協議していきたい」と述べた。

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