【独自】“原材料混ぜる機械の乾燥不十分”が出火原因か 7人死傷のレック工場火災

2020年、静岡県吉田町の家庭用品メーカー「レック」の工場で消防隊員ら7人が死傷した火災について、原材料を混ぜるブレンダーの機械の乾燥が不十分だったため、洗剤が水と化学反応を起こして出火したとみられることが捜査関係者への取材で明らかになりました。

消防隊員ら7人が死傷した吉田町川尻のレック静岡第2工場での火災をめぐっては、4月28日、警察が洗剤の管理を怠ったなどとして、当時の工場の責任者2人を書類送検しました。

出火元の区画には、ブレンダーと呼ばれる原材料を混ぜて製品化する機械がありますが、捜査関係者によりますと、火災前、ブレンダーを洗浄した後の乾燥が不十分で水分が残ったまま洗剤を製造していたとみられることが分かりました。

工場内に大量に保管されていた過炭酸ナトリウムを含む洗剤は、水と反応して熱を帯びて数百度まで上昇し、他の可燃物を燃やしたとみられています。

警察は化学反応の危険性などに注意し、適正に管理がされていれば火災は防げたとして、当時の責任者に過失があったと判断したとみられます。

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