新たな観光需要の掘り起こしにつなげようと、広島・福山市でデジタル技術を活用したユニークなツアーが始まっています。
参加した子ども
「すごい、おもしろい」
福山市の「アサヒタクシー」が始めたのが、「XR(クロスリアリティー)」を取り入れた観光ツアーです。
最新のデジタル技術を使って、現実と仮想世界を融合させた体験ができる新しいサービスです。
参加者
「どういうふうになるのか、初めてなのでドキドキしています」
参加者たちが専用のゴーグルを装着して、バスは福山駅前を出発しました。
車内アナウンス
「今、みなさまの手のひらに現れたのが福山城です」
まるで手のひらに乗っているかのように福山城が映し出されました。
参加者たち
「不思議な感じです」
「そこら中、コウモリが飛び回っているので、変な気分です」
外に目を向けると、福山の市章にもなっている「コウモリ」が飛んでいたり、一面が「バラ」の世界になったりと、見ている景色に仮想世界の映像が重なる仕組みです。
車内アナウンス
「みなさまを幻想的な世界へとご案内いたします」
CGで作られた宇宙空間や海の中をバスが走っているような演出も…。
終着点の「鞆の浦」までおよそ45分、参加者たちは地元の歴史や資源も学びながら新感覚のツアーを楽しんでいました。
参加者
「楽しかったです。(ゴーグルが)重たくて疲れましたけど、映像はよかったです」
アサヒタクシー 山田康文 社長
「福山にまた来てもらえる方が増えてくるんじゃないかという1つのきっかけになればいい。新しいコンテンツをいろいろ組み合わせながら、福山の町をアクティビティにできる仕組みを作りたい」
バスツアーは1日4便運行していて、料金は7月末まで大人1人2500円となっています。
予約はアサヒタクシーの専用ホームページなどで受け付けていて、今月は大型連休が明けたあと、11日から運行する予定です。