「やるなら今」イチゴ農家目指す女性研修開始

この春、新しいスタートを切った女性が小山市にいます。イチゴ農家を目指す板橋恵実さんです。農業自体が初挑戦という板橋さんがさっそく研修をスタートさせました。

板橋さんは、農業の担い手支援のためにJAおやまが初めて募集した「新規就農塾」第1号として4月から研修を始めました。バス会社勤務からの転身です。板橋さん「出会いとタイミングを大切にしたい。やろうと思った今が始め時」。板橋さんの夢は、バス会社の経験を生かしてイチゴで観光客を地元に呼び込むこと。1年間、県農業大学校での専門研修と農家での実地研修を受けます。

農業大学校での専門研修は今年度16人が受講。30代から50代が中心で、同じ志を持つ人たちが栽培知識と経営面を学んでいます。

実地研修は地元、小山市の農家で行われています。板橋さんを受け入れた橋本雅佳さんは、板橋さんと幼稚園の頃からの同級生。新しい世界に飛び込む板橋さんにとって大きな「再会」でした。

(板橋恵実さん)
「橋本君のいちごがおいしかった。手厚く支援受けながら進めていけるのは心強いと思った。」

(橋本雅佳さん)
「はじめは『えっ!』と驚いた。活発な人なので始めるのは不思議ではなかった。」

(板橋さん)
「イチゴはデリケートなもの。それを扱わせてくれる橋本君には感謝。作り手側の気持ちが少しずつわかってきた。」

(橋本さん)
「病気を出さないように、健康な状態で収穫できるように教えていきたい。」

農業大学校の研修では今、次のシーズンのイチゴの親苗を育てています。板橋さんにとって初の収穫を目指すための新しい芽が順調に伸びていました。板橋さん「『親苗の親』になりました!」

板橋さんは「一度しかない人生だし、チャンスがあるならチャレンジしてみる。この環境に恩返しができるように、一人前のイチゴ農家になれるように頑張りたい。」と話しています。

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