「難病の子ども宿泊施設、十八親和ペンギンハウスオープン」 家族の負担軽減に期待

テープカットして開所を祝う野添代表理事(左)ら=長崎市坂本1丁目

 小児がんや難病の子どもと家族向けの宿泊施設として、十八親和銀行(長崎市)が同市坂本1丁目の旧支店を改装し整備した「十八親和ペンギンハウス」が2日、オープンした。高度医療が必要な子どもが多く入通院する長崎大学病院に近く、安価で利用可能。家族の経済的、精神的な負担軽減が期待される。
 同行が店舗統合で生じた空き店舗を活用し、改装費も負担。運営は一般社団法人「長崎ペンギンの会」(野添恭士、福生泰彦両代表理事)が担う。2階建てに客室5部屋と共用のキッチン、洗濯室などを備え、1日1部屋を千円で利用できる。
 開所式には関係者ら24人が出席。終了後、野添代表理事は「設計段階から意見を取り入れてもらい、感謝している。病気と闘う子どもが家族とくつろげる『第二のわが家』にしたい」、同行の山川信彦頭取は「長崎で生まれる子どもたちの一人一人を大切にしたい。今後、当行のネットワークを使って(運営費の)寄付を呼びかけるなどサポートをしていきたい」とそれぞれ述べた。

© 株式会社長崎新聞社