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福井鉄道福武線の福井県鯖江市内の6駅を芸術作品で彩る企画展「福井アートライン あなたとアートと鉄道と」が5月3日から開かれている。県内外の若者らでつくる実行委員会が各駅を人と文化が集まる交流場所と位置付け、アートで結ぶ新たな取り組み。住民や観光客らを若者の感性で楽しませるとともにスタンプラリーも行い、地域と鉄道の活性化につなげる。6月4日まで。
実行委が福鉄、応用芸術研究所(鯖江市)の協力を得て企画した。昨夏、福井県が地域の課題解決や活性化につながる活動を応援する県民ワクワクチャレンジプランコンテストの若者部門で、代表の西馬晋也さん(37)=同県坂井市=らが提案。事業採択され、100万円の支援を受けた。
会場は、サンドーム西駅から鳥羽中駅までの6駅。4月29日~5月2日には西馬さんや参加する京都精華大学、福井工業大学の学生らが写真掲示や展示台の塗装など仕上げの作業を進めた。
西鯖江駅(桜町1丁目)は、長年展示替えがなかった駅併設のギャラリースペースを一新。福鉄の愛好家らが撮影した鉄道写真約50枚や絵画、模型、昔の駅看板などを展示する。
水落駅(水落町2丁目)では市内の塗装業者と協力し、さびついたホームの柱をキリンなどの動物柄に塗り替えた。柱は昔使われたレールを再利用しており、ペイントで駅の造りと歴史に目を向けてもらう仕掛けだ。西山公園駅(長泉寺町1丁目)の構内には、京都精華大3年の田中晴喜さんが市西山動物園で撮影したレッサーパンダの写真約300枚を並べる。
会期中は6駅を巡るスタンプラリーも実施。全駅を回った人に福鉄の特別グッズを贈る。西馬さんは「普段は福鉄を使わない方も、鉄道で駅を巡ってアートを楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。
西鯖江、水落両駅のアートは、会期終了後も展示を続けるという。