西わらびブランド化着々 西和賀産業公社「プレミアム」初出荷へ

2021年に収穫された「プレミアム西わらび」

 岩手県西和賀町の特産品「西わらび」のブランド化が着々と進んでいる。町などが栽培を推進してきた、より太くて柔らかい優良系統の安定出荷に見通しが立ち、西和賀産業公社が今季初めて「プレミアム」として取れたての生ワラビを販売する。生育は順調で20日ごろの発送を予定。初心者も失敗しないあく抜き体験キットも加えた。農家の収入アップに向けて、最高品質の旬の味を家庭に届ける。

 西わらびの栽培は作業負担が少なく、農家の高齢化を見据え、コメなどの転作作物として推進された。ただ、品質のばらつきも見られ、収集した11系統の食味試験を2009年から行い、最も優れた系統を選んで株の増殖を進めてきた。

 町も苗の購入費を補助し、20年から本格的に栽培を推進。▽長さ25センチ以上▽太さ8ミリ以上▽区画を整備した特定の畑で栽培▽5月の一番摘み―の条件を満たした品を「プレミアム」とする条件を定めた。

 問い合わせは西和賀産業公社(0197.82.2211)へ。

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