アーティストRyu Ambeさんが描く日出町 「亡き祖父の縁」個展開催【大分県】

国内外で活動するリュウ・アンベさんの作品を数多く展示=日出町豊岡
日出町の印象をアートにまとめたイメージマップを紹介するリュウ・アンベさん
個展を紹介するチラシ

 【日出】神奈川県茅ケ崎市を拠点に国内外で活動するアーティスト、Ryu Ambe(リュウ・アンベ)さん(33)の個展が、日出町豊岡の創造空間Kamenos(カメノス)で開かれている。日出町に自らのルーツを持つことがきっかけで、町をイメージした描き下ろしの作品などを展示。7日まで。

 リュウさんが描く作品は、オリジナリティーあふれる色使いと独創的なキャラクターが特徴。大手アパレルブランドの他、「サマーソニック」といった音楽イベントとコラボレーションするなど幅広く活動している。

 リュウさんの父方の祖父は日出町出身で、親戚が県内に在住している。昨夏、親戚と共に木々に囲まれたカメノスを訪れ、環境の素晴らしさを体感。「ここで表現してみたい」との思いを抱き実現した。

 昨年12月に個展のリサーチを目的に来町。各地を巡り、展示する作品のイメージが湧いたという。「さまざまな出会いがあり、自分のルーツは日出町にあることを実感した。亡くなった祖父が縁をつないでくれたんだと思う」

 個展のために描き下ろした日出町のイメージマップなど、特別な作品を準備した。リュウさんは「カメノスの環境とアートを一緒に楽しんでもらえたら。大分県で活動を展開する第一歩にしたい」と話した。

 午前11時半~午後5時。観覧は無料で、作品の販売もする。6、7日はTシャツなどの布製品にリュウさんの絵をプリントするワークショップを予約優先で開く。ワークショップの予約など問い合わせは同店(080.9144.0374)。

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