川崎市がEV普及へ取り組み加速 充電設備に補助金、啓発活動も

川崎市内のマンションに設置されているEV用充電器(同市提供)

 川崎市は本年度から、電気自動車(EV)の普及に向けた取り組みを加速させている。共同住宅向けのEV用充電設備の設置に関する補助金制度のほか、新たな啓発活動を始めた。脱炭素化を推進するため、政府は2035年までにガソリン車の新車販売を終了する方針で、今後はEVの需要が高まることが想定される。市は、インフラ整備や市民の意識向上に取り組み、後押しする狙いがある。

 補助金制度は、共同住宅の管理組合や所有者、カーシェアリング事業者などが対象。最大5基について適用され、国などの補助金を除いた費用の4分の3(上限額12万~23万円)を補助する。市は来年度末までに設置するケースに対応し約1140万円の予算を確保している。

 市内のEV普及率は、20年度末時点で0.5%。市は30年度までに約5万5千台に当たる16%とする目標を掲げている。

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