小学校入学を控えた子どものランドセルを選ぶ“ラン活”。近年活動の時期は早まっていて、今ではゴールデンウイーク(GW)がピークとも。お気に入りをみつけるために、ラン活のポイントを紹介する。
“一目ぼれ”しちゃって…
4月下旬、ランドセル・学生服販売のイクラボやしろ店(福井県福井市)。「これがいい。これでいい。重くないよ」。女の子(5)=同市=が薄いパステルカラーのランドセルを担ぎ、楽しそうに店内を歩き回っていた。
母親(43)はこの日、来年新1年生になる娘を連れてランドセルの下見に訪れた。品定めするだけのつもりだったが、“一目ぼれ”したという桜ちゃんの意思の強さに根負け。購入を決めた。
「ラン活は早めの方がいい、と友達に聞いた」という母親は「本当はゴールデンウイークにおばあちゃんと来る予定だったんだけど…」と苦笑い。それでもランドセルが決まってひと安心の様子だった。
女の子は「止める金具がハート形でかわいい。小学校に入ったら頑張る」と来春を心待ちにしていた。
一生に一度の「ラン活」、失敗しないランドセル選びって?
失敗しないランドセル選びや、ラン活を上手に進めていくためにはどうすればいいのだろう―。
「子どもの意見を尊重し、欲しい物を買うのが一番」と話すのは、福井市と越前市でランドセル専門店「イクラボ」を営む山耕の山田耕一郎社長(50)。
その上で「6年間使うので、軽過ぎるものよりも少し重くても丈夫なものがオススメ」と指摘する。さらに「ベルトの形状など体に合う合わないが出てくるので、必ず背負ってみて」とアドバイスする。
山田社長によると、5、6年前まではお盆の時期がラン活のピークだったというが、近年ではゴールデンウイークから6月ごろに早まっているという。「一生に一度なので、家族みんなで楽しく選んでほしい」と話している。
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恐竜や爪痕、金具…オーダーメード320通り
ちなみにイクラボでは、恐竜や爪痕をデザインしたランドセルが人気だ。今年は、フクイラプトルやティラノサウルスの骨格をデザインした県立恐竜博物館監修の新作が登場。恐竜や色、爪痕、金具など計320通りの中からオーダーメードできる。海の恐竜を刺しゅうした限定品もラインアップに加えている。
ランドセル商戦本格化 女の子に人気のアナスイやナイキ、プーマも
福井県内の商業施設でも商戦が本格化している。西武福井店(福井市)はゴールデンウイークを前に、ランドセル販売の特設会場を7階に設けた。女の子に人気の「アナ スイ」「メゾピアノ」をはじめ、ナイキやプーマといったブランドの新作など約80点が並んでいる。西武・そごうのオリジナル品や、名前を入れることができるものもある。