画歴50年の集大成 南島原・宮﨑さん 雲仙ビードロ美術館で初個展 5月末まで

作品「眠れない-」を前に「オウム貝から糸が伸びてふりこが揺れるイメージ」と語る宮﨑さん=雲仙市、雲仙ビードロ美術館

 元小学校教諭で南島原市加津佐町の画家、宮﨑洋一さん(67)が、雲仙市小浜町の雲仙ビードロ美術館で初めての個展を開いている。画歴約50年の集大成となる作品25点を前に「地元の人にじっくりと見てもらえたら」と語った。5月末まで。
 宮﨑さんは大学時代から洋画を描く。スプレーでアクリル絵の具を吹き付けるエアブラシを使った独特な技法に取り組み、1993年に「眠れない夜の記憶3」が県展最高賞の西望平和賞に輝いた。2018年には県展洋画の部審査員も務めた。県美術協会会員。
 会場には、色数を抑えた柔らかな雰囲気の「眠れない-」をはじめ、「記憶」をテーマに佐世保や南島原の建造物を組み合わせた県展知事賞受賞作、花を描いた最新作など幻想的な作品が並ぶ。
 ハマユリックスホール(雲仙市南串山町)や南島原市立加津佐小の玄関に常時展示されている大作も、個展のため一堂に集めた。宮﨑さんは「一度にこれだけの作品を並べたのは初めて。見る人にとってさまざまなイメージが広がればうれしい」と話した。
 同館の入場料は一般700円、中高生500円、小学生300円。

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