320種からオーダー、眼鏡のまちに「レンズパーク」誕生 大阪のメーカー、枠製造国内シェアトップの福井県鯖江市に

約320種のレンズを取りそろえた複合施設「レンズパーク」=4月29日、福井県鯖江市丸山町1丁目

 眼鏡枠製造の国内シェアトップを誇る福井県鯖江市で、「レンズ」に焦点を当てた複合施設「レンズパーク」が4月29日、同市丸山町1丁目にオープンした。色や性能の違う約320種のレンズが並ぶギャラリーやカフェを併設し、レンズの価値を発信する。

 鯖江市内に支店を持つレンズメーカー乾レンズ(本社大阪市)が事務所隣接地に整備。OEM(相手先ブランドによる生産)中心の同社にとり初の直営店で、新型コロナウイルス下の国の事業再構築補助金を活用した。

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 木造2階建て、延べ床面積約250平方メートル。1階にはカラフルなレンズがずらりと並び、自由に手に取って見え方を体感できる。自社ブランドのサングラスや鯖江産の眼鏡枠も販売。検眼室や加工室を併設し、その場で選んだフレームや持ち込みの眼鏡に好きなレンズを合わせ、オリジナルの眼鏡をオーダーできる。

 カフェやコワーキングスペースも設け、ビジネスや市民同士の交流の場とするほか、隣接するレンズ工場の見学など産業観光の受け入れも視野に入れる。

 この日は落成式に業界関係者ら約25人が参加。同社の諸井晴彦常務は「レンズを通して目の健康を考え、眼鏡を楽しんでもらう場所にしたい」と話した。

 火曜定休。午前10時~午後7時。問い合わせはレンズパーク=電話0778(52)7977。

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