湯河原の観光拠点・万葉公園 長期視点での再生評価で受賞 「アフターコロナにふさわしい」

2021年にリフォームされた万葉公園の玄関テラス(湯河原町提供)

 神奈川県湯河原町宮上の「万葉公園湯河原惣湯玄関テラス」が、長期使用のビジョンを持ったリフォーム建築を表彰する「第32回BELCA賞」のベストリフォーム部門を受賞した。

 万葉公園は1984年に建築された観光会館を2021年に改修したもので、観光客数の減少により温泉場のにぎわいがなくなっていく中、同賞は「強力な観光拠点として再生させた」と評価。「自然を生かした豊かな空間の創出は、アフターコロナの公共空間にふさわしい好事例」とした。

 同賞は公益社団法人ロングライフビル推進協会が実施。社会情勢の変化に応じて長期使用のビジョンを持ちつつ蘇生させることなどが評価基準で、学識経験者らが選考する。同賞同部門にはこれまで、横浜市中区の横浜赤レンガ倉庫などが選定されている。

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