この連休は、田植えのピーク。広島・北広島町にブランド米作りに動き始めた地区があります。きっかけは、コンテストの準グランプリ受賞でした。
標高およそ350メートル、北広島町 今吉田地区です。18ヘクタールでコメを作る大規模農家・向井大士 さんは、先月末から田植えを始めました。この時期、植えるのは「ひとめぼれ」です。
柴田和広 記者
「今吉田はコメ作りが盛んな土地柄ですが、ことしは一段と農家がやる気になっているようです」
18ヘクタールでコメ栽培 向井大士さん
「やりがいがありますよね。ブランド化いうのが、今吉田のコメがうまいんじゃいうことで自信が出ると思います」
きっかけは、去年、北広島町で開かれたコメのコンテストでした。全国から出品された360点余りの中から今吉田のコシヒカリが準グランプリを獲得したからです。
受賞した 隅田英治 さんの喜びの声です。
準グランプリ 隅田英治 さん
「もしも、そういうことが可能ならばですね、地域が1つになって、ブランド米にしていければと思います」
本業は、建設会社の社長という隅田さん…。今、向井さんたち地区内の農家に声をかけて、ブランド化の準備を進めています。
隅田さん
「名前も決めたり、秋までには決めにゃいけん」
向井さん
「お願いします」
隅田さん
「みんなと一緒によっしゃ。OK!」
自信の根拠は何でしょうか?
隅田英治 さん
「どこのコメを食べられたお客さんも、ここが一番おいしいねという方がほとんどです。今吉田のコメです。水がいいです、水が絶対、いいです」
隅田さんの田んぼは、今月下旬の田植えに向け、水路の水を引いたところでした。
自慢の水は、山の中にあるため池から流れ来たものです。いくつもあるため、池のうち1か所に案内してもらいました。
隅田英治 さん
「こういうようなため池が60か所くらいあるんじゃないかといわれています。葉っぱが落ちて、バクテリアがそこで育って、水が温かくなって、それが流れこむ。それがいいんだと思います」
コンテストを機にブランド米作りに動き始めた今吉田地区の人たち。ことしのコンテストも上位入賞を狙います。
向井さん
「隅田社長じゃないですが、それくらいの上ぐらいを行きたいな」
隅田さん
「じゃあ、グランプリいうこと? ええこと、ええこと。よし。」
向井さん
「やっぱり『あんたのコメはおいしいよ!』というコメを作りたいです」