富山県砺波市の砺波チューリップ公園などを会場に開かれた「2023となみチューリップフェア」は5日、閉幕した。好天に恵まれた同日は3万7000人が訪れ、会期14日間の来場者は計35万8000人となった。35万人を超えるのは、37万人を記録した1999年以来24年ぶりで、昨年の28万2000人から27%増えた。
運営本部は要因について、新型コロナウイルスによる規制が緩和され観光需要が回復したことが大きいと分析。閉幕後の6、7の両日が休日ということもあり、東海や関東圏の来場者が最後まで途切れなかったことも、来場者の増加につながったという。
開幕日に満開を迎え、花の見頃を保てるか心配されたが、低温の日が続いたことや10万6千本の花の入れ替えを行い、最終日まで会場の見栄えを維持した。
運営本部は「団体客や外国人旅行客が徐々に回復し、本来のフェアに戻った」と話した。
迫力の演奏・踊り、フィナーレ飾る 大阪桐蔭高吹奏楽部
実力、人気とも全国トップレベルの大阪桐蔭高校吹奏楽部の特別演奏会は5日、最終日となった「2023となみチューリップフェア」の主会場・砺波チューリップ公園で開かれた。部員150人がフェア会場に息の合ったハーモニーを響かせ、フィナーレを飾った。
同校は、今年のフェアのテーマ「チューリップが奏でる 色彩のシンフォニー」に合わせ、昨年に引き続き出演した。
2部制で、午前の部は園内のステージで演奏。ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」で幕開けし、華やかな衣装を着た生徒たちが音楽に合わせて踊りや歌を披露した。映画「スター・ウォーズ」の楽曲や「ジャンボリミッキー」など全7曲を次々に演奏し、集まった約5千人の聴衆を魅了した。
午後の部は市文化会館大ホールで開かれ、生徒が本格的なミュージカルや人気JPOPを演奏すると、詰めかけた千人から大きな拍手が送られた。