豪雨の被災地に桜並木再び 岩泉・袰綿地区、復興願い植樹

桜並木の復活を目指し、苗木を植える参加者

 豪雨の被災地に再び桜並木を―。岩泉町のボランティアグループ桜源郷(関口静夫会長)は4日、同町袰綿(ほろわた)地区で苗木の植樹を行った。2016年の台風10号の大雨災害から復興を進める集落に120本の桜を植える計画。住民らは成長を心待ちにし、地域の活性化を願った。

 晴れた空の下、桜源郷の会員ら約10人が集まり、小本川近くにソメイヨシノの苗木7本を植えた。参加者はあらかじめ掘ってあった穴にそっと苗木を置き、丁寧に土をかぶせた。

 袰綿の実家に帰省中で参加した千葉県柏市の会社員畠山剛さん(41)は「子どもの成長とともに木が大きく育ち、将来はきれいな花を咲かせてほしい。地域の景観も良くなればいい」と期待し、長女の雛ちゃん(5)は「植えるのが楽しかった」と自然に親しんだ。

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