ぬかるみに悪戦苦闘 茨城・鹿嶋の豊津小 児童が田植え体験

田植えに挑戦する鹿嶋市立豊津小の児童たち=同市大船津

茨城県鹿嶋市立豊津小(同市大船津、増形岳校長)の2~6年生の児童30人が4月27日、学校近くの水田で田植えに挑戦した。児童たちはぬかるみに足を取られたり、中腰での姿勢に苦戦したりしながら、丁寧に苗を植えた。

田植え体験は、水田を所有する高安広子さん(72)らの協力を得て実施。米作りの大変さや生産者の思いについて知るとともに、地域住民との交流を深めるのが狙い。今回は低学年の児童たちも初参加した。当初はぬかるむ水田で、尻もちをつくなど悪戦苦闘していたが、徐々にこつをつかむと、慣れた手つきで苗を植えていった。

高安さんによると、水田の広さは約千平方メートル。秋には稲刈り体験も行う予定で、約540キロの米が収穫される見通し。

同校6年の渡辺寛菜さん(11)は「足を取られて大変だった。収穫できたら家族みんなで食べたい」と笑顔。同5年の岡本珠愛さん(11)は「列をそろえて植えるのが難しかった。来年はもっと上手に植えたい」と話した。

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