ハクチョウひな、今年も確認 北上・新堤で3年連続

親鳥に付いて泳ぐオオハクチョウのひな

 岩手県北上市相去町の新堤に居着いたオオハクチョウのつがいが自然繁殖し、3年連続でひなが確認された。昨年は外敵に襲われて巣立ちまで育てず、観察を続ける住民たちは無事の成長を願う。

 日本野鳥の会北上支部事務局長の征矢(そや)和宣さん(76)=同市滑田=によると、4日に3羽のふ化が確認され、5日にも1羽増えた。同日は灰色がかった羽毛のひなが水に入り、餌をついばむ親鳥に付いて回った。

 つがいは羽をけがしてシベリアに帰ることができず、5~6年前から卵を産んでいた。2021年は4羽のうち2羽が育ったが、22年は生まれた5羽がカラスに襲われるなどしていなくなった。

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