認知症、適切な支援を 西米良村がガイド本発刊

西米良村が発刊した「認知症ケアパス」

 西米良村は認知症の人や家族に適切な支援(ケア)の過程(パス)を示すガイドブック「認知症ケアパス」を発刊した。早期発見の方法やメリット、支援制度などについてまとめており、村は「村民に活用してもらい健康寿命の延伸につなげたい」としている。
 国の認知症施策推進5カ年計画(オレンジプラン)に基づき作成したものでA4判20ページ。加齢による物忘れとは異なる認知症の症状や家族らが早期発見するためのチェックリスト、医療・福祉の支援の流れなどを紹介している。
 このほかサポーター養成や地域開放型の研修会などの村の取り組みのほか、村民向けの相談窓口なども掲載。2022年度末までに千部を作製。村内全戸に配布するほか、村保健センターで希望者に配る。
 同村福祉健康課の吉丸和弘課長は「認知症は誰にでも起こりうる病気で恥ずかしいことではない。ケアパスでしっかりした知識を得て早期に治療が受けられるようになってほしい」と話している。

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