新型コロナ、厳戒体制ほぼ解除 8日から「5類」へ移行

 

 新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが8日、「5類」へ移行する。岩手県は7日で陽性者の登録システムや一般向け宿泊療養施設の運用などを終了。有症状者の相談窓口や高齢者向けの療養施設は続ける。3年余り続いた厳戒体制はほぼ解かれ、社会活動は正常化へ向かう。

 これまで、自己検査で陽性を確認した人は「いわて陽性者登録センター」に入力してきたが、7日で運用をやめる。自宅療養の要請がなくなるため、食料支援やパルスオキシメーターの貸与も終了。一般向けの宿泊療養施設も閉じる。

 高齢者への対応は、自宅療養者の健康観察を取りやめるが、重症化リスクを考慮し、宿泊療養施設(一部自己負担)を引き続き確保する。感染状況を踏まえ、高齢者施設などの従業員に対する集中検査も行う。

 相談窓口も継続し、症状を訴えた人は「いわて健康フォローアップセンター」、ワクチン接種に関しては「専門相談コールセンター」が受け付ける。

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